vol.224:屈折異常とバランス   脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー – 脳卒中/神経系 自費リハビリ施設 東京 | STROKE LAB
  1. HOME
  2. ブログ
  3. 神経系
  4. vol.224:屈折異常とバランス   脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
神経系

vol.224:屈折異常とバランス   脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

脳神経系論文に関する臨床アイデアを定期的に配信中。 Facebookで更新のメールご希望の方はこちらのオフィシャルページに「いいね!」を押してください。」 臨床に即した実技動画も配信中!こちらをClick!!(YouTube)

 

 

 

 

 

キャプチャ

STROKE LABでは療法士向けの脳科学講座/ハンドリングセミナーを行っています!?上記写真をClick!!?

 

 

カテゴリー

神経系

 

タイトル

アップライトポジションにおける、球面レンズによる屈折異常が身体バランスに及ぼす影響

Body balance under ametropic conditions induced by spherical lenses in an upright position?PubMed Sang-Yeob Kim J Phys Ther Sci. 2015 Mar; 27(3): 615–618.

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

・遠視、近視、乱視とピントの調節障害を呈する高齢者は多い。外界情報を視覚から十分に得られない場合、バランス能力は低下し転倒につながる可能性がある。今回、球面レンズを用いて屈折異常(ピント調節異常)を意図的に作り出し、身体バランスの変化を見た論文を見つけ、読みたいと思った。

 

内 容

背景・目的

・バランスは視覚、平衡覚、体性感覚の3つによって成り立つ。

・視力がバランスに及ぼす影響は大きく、閉眼や屈折異常によりバランス能力が低下することがわかってきている。

・本研究は球面レンズを用いて近視、遠視の屈折異常を作りだし、その際の安定性、転倒リスクの変化を検討する。

 

方法

20名の正常視力の健常成人

・重心動揺計にて姿勢安定性(ST)、重心軌跡(SP)、転倒リスク(FI)を計測した。

・正常時、球面レンズ着用時の2パターンのST、SI、FIを比較した。

 

結果

図:実験結果 Sang-Yeob Kim (2015)

 

・遠視、近視の程度を強くすることで姿勢安定性(FI)、転倒リスク(FI)ともに数値の上昇が見られた。これは身体重心動揺が増え、不安定性が増加したことを意味する。

 

表:実験結果 Sang-Yeob Kim (2015)

 

・遠視、近視の程度が増すと左右方向の重心移動に変化はないが、前後方向に大きく身体重心が動揺することがわかった。 

 

私見・明日への臨床アイデア

・近視、遠視は身体重心動揺を増加させることがわかった。特に前後方向の重心移動が増えることが興味深かった。

・利用者様の視力がどの程度なのか把握したうえでプラン立案やリスクを考慮していきたい。

 

 

職種 理学療法士

 

 

 

論文サマリー 一覧はこちら

 

脳卒中自主トレ100本以上 一覧はこちら

 

 

 

 

病院内 スタッフ育成サポート

 

 

教育写真

スタッフ教育を効率的に進めてみませんか?

 

ハンドリングや中枢神経系への教育は、STROKE LABへご相談ください。

 

 

 

 

CATEGORY

 

FOLLOW US

STROKE LABの記事は各種ソーシャルメディアでも配信中。今すぐフォローして最新情報をチェックしてください。

FOLLOW US

STROKE LABの記事は各種ソーシャルメディアでも配信中。今すぐフォローして最新情報をチェックしてください。

CATEGORY

関連記事

Social Media フォロー↓↓↓
誠心誠意の機能回復サポート
脳卒中・パーキンソン病専門の個別リハビリ施設
病院リハ継続・更なる機能回復を目指します。
〒113-0033 東京都文京区本郷2-8-1 寿山堂ビル3階
株式会社STROKE LAB
03-6887-5263
ACCESS