トップへ戻る

TOP > 療法士専門系 > 論文アイデア > 歩行 > 履物の違いによる歩行への影響:脳卒中(脳梗塞)リハビリに関わる論文サマリー vol.117

履物の違いによる歩行への影響:脳卒中(脳梗塞)リハビリに関わる論文サマリー vol.117

脳神経系論文に関する臨床アイデアを定期的に配信中。 Facebookで更新のメールご希望の方は👉こちらのオフィシャルページに「いいね!」を押してください。」

📺臨床に即した実技動画も配信中!👉こちらをClick!!(YouTube)

 

Current

 

 

キャプチャ

STROKE LABでは療法士向けの脳科学講座/ハンドリングセミナーを行っています!👆上記写真をClick!!👆

 

 

タイトル

歩行における履物の違いによる影響 Effect of footwear on minimum foot clearance, heel slippage and spatiotemporal measures of gait in older women 👈Pubmedへ Annette M ,Davis et al.(2015) 

 

 

本論文を読むに至った思考・経緯

 

•基本的に必ず靴は履く物であり、姿勢制御にも直接関わる。靴の相談を受ける事も多い。靴やスリッパなど履物のメリット・デメリットを知っておくことはセラピストに求められる部分だと思い本論文に至る。

 

論文内容

 

研究背景・目的・方法

 

•靴(履物)は様々な種類、特徴があり転倒の要因にもなり得ます。スリッパや靴下での裸足の歩行は、転倒の可能性が高いとされています。特に女性の方の多くは、自宅でスリッパを着用しています。

 

•スリッパは、股関節骨折をされた高齢者95人を対象とした調査で最も使用された履物であり、その他16人はウォーキングシューズを着用していたが靴紐など甲側に固定のないタイプの靴を履かれていた。

 

•ほとんどのスリッパは、甲側の安定を備えておらず、足部を囲う素材も安定性の形態を有していない。

 

•本研究は、高齢者において「適切にフィットした靴(甲側固定あり)」、「スリッパ」および「裸足」の条件下で、足のクリアランス、踵の滑りおよび歩行特性を調べました。

 

879

結果

 

123

1)適切にフィットした靴(甲側固定あり):裸足やスリッパと比べて歩幅が長く、歩隔が狭く、二重支持期が延長し、足の床とのクリアランスが大きく、踵の滑りが少なかった。

•靴は、遠位縁部20mmつま先が上がっており、歩行中の靴の転がり効果を改善します。足趾が支持面から持ち上げられている為、クリアランスに寄与する可能性が高い。

•靴が緩んでいると、背中の固定があっても踵の滑りが大きくなりやすくなります。

 

2)スリッパ:靴と比較し、踵の滑りが19%増と優位に大きかった。

 

•平坦なソールを有し、つま先の上がりを有しておらず、遠位端は床と接触しており、これは潜在的に足のクリアランスの低下に寄与する。

 

•甲側の固定の欠如は踵がより自由に上方に移動し、踵の滑りが大きくなりやすくなります。踵の滑りが増加すると、バランスが不安定になり、下肢運動制御システムに対する要求が大きくなります。

 

3)裸足:靴と比較し、歩幅が短く、足の床とのクリアランスは小さく、歩行速度は遅くなった。

 

他論文より追記

 

•ミュールのストラップの有無において甲ストラップ有にて歩行時の前脛骨筋への負荷を消失することを示されている。(筋電図解析による流行靴ミュー ルを着用した歩行時の生体負担度の評価:大西ら2004)

 

•バランスシューズであるSkechersのShape UpsのAP方向のCOPの振る舞いが、裸足と比較して大幅に大きくなる。片足立ちにおいてReebok Easy Tone™では裸足と比べ、AP方向のCOPの振る舞いが有意に増加し、ML方向の累積分布率が起大きい結果が示された。その他下図のような結果がバランスシューズでは示されています。The effect of different unstable footwear constructions on centre of pressure motion during standing(W. Plom et al.2014)

43535

8789

 

私見・明日への臨床アイデア

 

•ローカットよりもハイカットの方が足関節周りが安定する事が示されていたり、靴底の変形も歩きづらさ(安定性・疲労・快適性)に繋がる。靴による姿勢制御への影響は大きく、靴の選定は大切である。

 

•靴の着脱の容易さ、見た目(好み・普段使いや冠婚葬祭等)、大きさ(全体・つま先側のゆとり)、踵の高さ、生地(ナイロン・皮等)、重量、値段、装具の有無、脚長差、雨の日など様々なことをトータルで考えよりベターな物を選択する必要がある。

 

氏名 覚正 秀一

職種 理学療法士

 

 

 

病院内 スタッフ育成サポート

 

 

教育写真

スタッフ教育を効率的に進めてみませんか?

 

ハンドリングや中枢神経系への教育は、STROKE LABへご相談ください。

 

2017年12月まで7施設の病院からご依頼を頂いており、計14回の講義・実技を行う予定です。

 

 

 

 

 


  • 最近の投稿

  • カテゴリー

  • カレンダー

    2017年11月
    « 10月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    27282930  
  • twitter

  • 無料
    カウンセ
    リング

    お申込み・ご質問・ご相談など 各種お問い合わせ

    無料カウンセリングの
    お申込み