トップへ戻る

TOP > 療法士専門系 > 論文アイデア > バイオメカニクス > vol.331:スクワット中の前額面上の関節モーメント

vol.331:スクワット中の前額面上の関節モーメント

脳神経系論文に関する臨床アイデアを定期的に配信中。 Facebookで更新のメールご希望の方は👉こちらのオフィシャルページに「いいね!」を押してください。」 📺臨床に即した実技動画も配信中!👉こちらをClick!!(YouTube)

 

 

 

キャプチャ

STROKE LABでは療法士向けの脳科学講座/ハンドリングセミナーを行っています!👆上記写真をClick!!👆

 

 

カテゴリー

バイオメカニクス

 

タイトル

膝アライメントの違いによるスクワット中の下肢運動力学

The influence of knee alignment on lower extremity kinetics during squats.

👈PubMed Slater LV J Electromyogr Kinesiol. 2016 Dec;31:96-103. doi: 10.1016/j.jelekin.2016.10.004.

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

・立ち上がり前額面の股関節内外転モーメントを知りたいと思い論文を探していたが見つからなかった。近しい動作であるスクワットを解析している論文を見つけ、読もうと思った。

 

内 容

背景・目的

・スクワット時の膝異常アライメントとして過剰な内側移動、もしくは前方移動があるが、まだ運動力学的によく研究はされていない。

・したがって、本研究はスクワット時の膝アライメントの違いによる関節モーメントと関節パワーを比較することを目的とする。

 

方法

 

・①膝正中位、②膝内側偏位、③膝前方偏位の3条件のスクワットを比較した。

30名の健常成人を被験者とした(男性11名、女性19名)

・動画解析装置、床反力計(1枚)使用して前額面、矢状面の関節モーメントと関節パワーを計測した。

・動画解析装置のマーカーは左右上前腸骨棘、内外果、内外側膝関節、L5/S1T12/L1C7/T1に貼付した。

・床反力計に利き足を乗せ、他側は床反力計の外に置く。スクワットは遅い速度で、大腿が床と平行になるまで行うこととした。

・スクワット1動作を100%とし、下降期を0-49%、上昇期50-99%とした。

 

図:実験肢位 Slater LV (2016)より引用

 

結果

 

図:関節モーメント Slater LV (2016)より引用

(黒:膝正中位、灰実線:膝内側偏位、灰太線:膝前方偏位)

 

関節モーメント(膝内側偏位)

・足底屈モーメントはスクワット9-99%にて膝正中位より有意に大きい値を示した。

・膝伸展モーメントは89-99%にて膝正中位より小さい値を示した。

・股伸展モーメントは45-52%にて減少、89-94%で増加した。

・足外反モーメントは19-40%と52-60%で増加し、88-99%で減少した。

・膝内転モーメントは5-99%で増加した。

・股外転モーメントは29-71%で増加し、83-99%で減少した。

 

関節モーメント(膝前方偏位)

・足底屈モーメントは膝正中位に比べて2-99%で有意に増加した。

・膝伸展モーメントは9-25%と74-99%で減少し、33-66%で増加した。

・股伸展モーメントは19-70%で減少、89-99%で増加した。

・足外反モーメントは22-86%で増加した。

・膝外転モーメントは4-40%と59-92%で減少した。

・股外転モーメントは5-30%、40-45%、76-95%で減少した。

 

図:関節パワー Slater LV (2016)より引用

(左図:膝側偏位、右図:膝前方偏位)

 

関節パワー(膝内側偏位)

・足関節の正のパワーは52-98%で増加した。

・股関節の負のパワーは25-40%で減少した。また、正のパワーは53-67%で減少、80-97%で増加した。

・体幹の負のパワーは25-31%で増加し、正のパワーは73-90%で増加した。

 

関節パワー(膝前方偏位)

・足関節の負のパワーは8-26%と88-99で増加した。正のパワーは52-86%で増加した。

・膝関節の負のパワーは8-24%で減少、正のパワーは54-70%で増加、77-99%で減少した。

・股関節の負のパワーは12-32%で減少、正のパワーは66-73%で減少、83-99%で増加した。

・体幹の負のパワーは14-25%で増加し、31-44%で減少した。正のパワーは52-59%で減少、75-86%で増加した。

 

私見・明日への臨床アイデア

・立ち上がり動作の解釈のために本論文を読んだため、私見では上昇期のみ言及する。膝正中位のスクワット上昇期は股内転モーメントのピークから始まり、外転モーメントを呈して定常状態となった。しかし、今回は片側の床反力のみを計測しているためデータには表れていないが、推測するに対側下肢でも同様の床反力、ひいては同程度のモーメントを呈していると考えられる。両下肢で同程度の力が生じているのならば、当然前額面上の重心移動は見られず、前額面上での下肢関節位置にも変化がないはずである。では、この際の内外転方向のモーメントはなぜ生じ、どんな役割があるのだろうか。考えてみたい。

 

氏名 匿名希望

職種 理学療法士

 

 

 

 

病院内 スタッフ育成サポート

 

 

教育写真

スタッフ教育を効率的に進めてみませんか?

 

ハンドリングや中枢神経系への教育は、STROKE LABへご相談ください。

 

2017年12月まで7施設の病院からご依頼を頂いており、計14回の講義・実技を行う予定です。

 

 

 

 

 


  • 最近の投稿

  • カテゴリー

  • カレンダー

    2018年6月
    « 5月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
  • twitter

  • 無料
    カウンセ
    リング

    お申込み・ご質問・ご相談など 各種お問い合わせ

    無料カウンセリングの
    お申込み