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vol.226:僧帽筋の解剖学的検討

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カテゴリー

バイオメカニクス

 

タイトル

僧帽筋の解剖学的検討僧帽筋の解剖学的検討

Anatomy and actions of the trapezius muscle.👈PubMed Johnson G et al.(1994)

 

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

・僧帽筋は頚部から肩、胸椎下側と広範囲に及ぶ筋肉で様々な影響を受けやすい筋であると思われる。介入する際のイメージを深めるために本論文に至る。

 

内 容

目的

 

・本研究では、僧帽筋の解剖学的構造を再評価し、その機能を引き出す正式な研究が行われた。

 

結果と考察

 

・僧帽筋は、鎖骨・胸郭・および肩の領域の大きな筋肉である。正中線に沿って後頭部から胸椎下側の範囲まで及び、横方向には肩甲骨隆起部まで及ぶ。

・筋線維束は、C~T2まで位が最もボリュームがあり、比較的下方に行くほど減じている。逆に下部線維程筋線維の長さがある。体積はC~T1までが最も大きい。

・C7のレベルより上の全ての線維束は鎖骨に向けられた。鎖骨の遠位1/3に付着した。C6の棘突起から生じる線維は鎖骨から肩鎖関節まで延びていた。

・僧帽筋線維が横方向に走行している利点は、上肢によって頸椎に及ぼされる圧縮負荷を回避することである。僧帽筋の最も強い束は、C6およびC7から生じているが、基本的には横向きであり、首にほとんど負担を与えない。僧帽筋によって作用する唯一の圧縮加重は最も上部の斜走線維から生じるもので、僧帽筋の中では最小構成要素である。項靭帯に横方向の負荷のみをかけることにより、頸椎の僧帽筋は頸椎を圧縮負荷から守り、上肢の重さと上肢からの負荷を胸鎖関節に伝達する。

 

・先行論文により公表された説明では、僧帽筋だけで肩甲骨を回転させることができ、上部繊維が上方に引っ張られ、下部繊維が下方に引っ張られてフォースカップルを作り出すことを示しているが、本論文は以下理由によりそれを否定する。僧帽筋だけではフォースカップルを作り出すことはできません。何故ならその上下線維はだけでは、反対の力を生み力を相殺できないからである。別の反対方向に活動する筋が必要である。前鋸筋はそのような筋肉です。しかし、僧帽筋が前鋸筋と共同して作用するとき、僧帽筋の上部および下部繊維では異なる形で参加します。前鋸筋が収縮するにつれ、その力は胸壁の側方に肩甲骨を引き寄せる傾向があるが、この変位は、回転軸となる三角筋結節の位置を維持するために一定の長さで作用する僧帽筋の下部繊維によって抵抗される。僧帽筋の上部繊維は、この軸の周りに上向きの回転モーメントを及ぼし、前鋸筋はそれを補完する。僧帽筋単独が肩甲骨に上向きの力を及ぼすことはない。僧帽筋の繊維は鎖骨に付着するため肩甲骨に直接作用はないが、肩鎖関節を介して間接的に肩甲骨を動かすことができる。

・僧帽筋の項靭帯の繊維は鎖骨に付着するので肩甲骨に直接作用はないが、それらは、肩鎖関節を介して間接的に肩甲骨を動かすことができる。僧帽筋の横方向の線維は、引っ張りのような働きで、鎖骨および肩甲骨を後方に引くのに適しているが、鎖骨および肩甲骨を上方に引っ張る能力は否定される。上方への力は別機構によって鎖骨および肩甲骨を持ち上げることができる。鎖骨および肩甲骨は、それらを上方に引くのではなく、鎖骨を回転させることで上げることができる。

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

・僧帽筋上部線維の操作時に鎖骨の動きまで意識して介入する必要があると感じた。

・フォースカップルを是正していくには、単独の筋だけに介入するのでなく、複合的に介入していく必要性を論文より感じた。僧帽筋は、広い範囲に及び、多くの骨・関節に付着する。その分多くのことを意識しながら、介入する必要がある。

 

 

氏名 覚正 秀一

職種 理学療法士

 

 

 

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