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脳卒中(脳梗塞・脳出血)片麻痺のリハビリ:「隠れた大胸筋のshortness」

金子コメント:なつかしい。整形系のベースに神経疾患である重症筋無力症が合併している患者さんです。このような疾患があると、筋をgraspしようとして操作しようとしても、ぐにゃぐにゃと低緊張の部分で逃げられて、「軸」を安定させることが難しいです。軸を安定させるにはタオルやまくら、テーブルなど物理的なサポートをうまく駆使して介入する必要があります。そうすると、ぐにゃぐにゃしていて短縮はない解釈していても実は強烈な短縮が存在していることがあります。

 

「隠れた大胸筋のshortness」

 

今日は4カ月ほど前に上腕骨頚部骨折をしてしまい、プレートやボルトによる内固定を行った患者さんを担当しました。リハビリを行っていたそうですがMG(重症筋無力症)を発症し、3カ月ほどリハできず、状態が良くなったのでリハ開始となった患者さんです。

 

Activeな肩関節の挙上は30度程度しかできず、評価すると肩甲上腕関節や肩鎖関節の関節包内運動がほとんど見られません。また、メカニカルな要素だけでなく、自主トレで肩を挙げる練習として肩甲骨挙上しながら上肢を挙げる運動をしていたため、上肢を挙げる=肩甲骨の挙上というような神経的なchankingが生じてしまっていました。

①どちらにしてもメカニカルな要素は排除したいので、評価すると棘下筋や小円筋等に強い短縮が認められ、大胸筋などにはそれほど強い短縮が認められませんでした。肩甲骨関節窩から上腕骨頭を引き出そうとtractionをかけると、BaseMGがあるためか、lowtoneの強い筋群で逃げられ肩甲骨の外転や脊柱の回旋が生じてしまい、なかなか関節窩から骨頭を引き離していくことができません。

 

1

 

② 使われている方も多いかもしれませんが、バスタオルを巻いてに腋窩に入れ込み、てこの原理を用いて、上腕骨を内転させることで関節窩から上腕骨にtractionをかける方法です。

 

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3そこでアシストしながら肩の挙上を「挙げてください」と言うのではなく「感じてくださいね」と指示して、semiautomaticに上肢挙上の運動を誘導していきました。

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これにより症例の挙上角度は挙がり、chankingも幾分の改善が認められました。本人も楽になったとのことでした。道具の利用方法は様々なのでセラピストがどのように使いこなせるか?


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