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脳卒中サバイバーの立ち上がりの特徴 転倒しやすいヒト、しにくいヒト その3 垂直効力(vertical force)

お疲れ様です。

STROKE LAB代表の金子です。代表は嬉しいですけど、一人職場です…。

今日は第3回目ですね。脳卒中の方の立ち上がりの特徴を簡単な図表を見て考えていく。というテーマで進めています。 一つの数値でも色々考えられますね。臨床家にとっての論文は、読む量が重要ではなく、明日の臨床へのアイデアの素材です。エビデンスと同意義で自分は捉えています。

さて

第1回→こちら 第2回→こちら

に続きます。

今日はvertical forceです。調べたのですが、垂直抗力という意味に近いようです。僕は物理の専門ではないので誤った解釈があれば是非教えて下さい。修正しますので。

垂直抗力(すいちょくこうりょく、英語: normal force[1]、normal reaction[1])とは、物体が接触している他の物体や地面等の固体の面を押しているとき、その力の面に垂直な成分に対し、作用・反作用の法則により、同じ大きさで反対向きの、固体の面が物体を押し返す力。wikiより

簡単に垂直方向への反力と僕は割り切ります(黄色の矢印です)。

写真2

 

 

それではいつもの図を見てみます。

立ち上がり

 

実は3つ目はもう一つわかりやすい図があります。

写真

健常人の場合、体重のおよそ120%の垂直力が2秒前くらいでピークに到達しています。

 

その後、少し下がり後はゆらゆら。

 

このゆらゆらはswayです。ただし、図がvertical forceなのであくまで上下方向の図です。 これってFeed backできている証拠なんです。踵など丸い面に対して脳が常にActiveにバランスをとっているから揺れるんです。

 

これが、脳卒中サバイバーの方々になると、ピーク後の上下揺れがおおきいですね。おそらく左右もそうだと思います

 

Baseが座面から足部に移り変わって、適応するのに時間がかかってます。小脳システムの適応に少し遅延があるのかと。大脳小脳連関ですね。もちろん他のシステムも関わりますが。

 

それと、脳卒中の方々になればなるほど、ピーク時の垂直力が体重と同程度の数値になっています

 

つまり、床面にしっかり力を伝えきれていない、あるいは反力が姿勢の屈曲、バランス反応などにより弱いということを意味します。

 

伝わる感覚が弱いと、当然脳が身体の空間位置を知覚しずらくなります。これにより、恐怖心がうまれ、姿勢がsemiflexion(半屈曲位)を助長します。

 

よく脳卒中の方々で多い姿勢です。非麻痺側であっても膝や股関節、肘などが少し屈曲位になります。

 

これを強引に伸ばしてはいけません。なんせ理由がありますから。この図で言えば、vertical forceが弱いという事実。ですので、セラピストが手や環境を利用して、できるだけ垂直効力を近くできるようアシストしてあげるほうが、立位後に強引に伸ばすよりは良いのかもしれません。

 

まずは床面にしっかり体重をあずけられる重心移動の誘導、足部の位置、体幹や股関節伸展のタイミングなどを考慮した誘導や、ピーク後に揺れ過ぎないような接触のreferenceなどをうまく使うことが大切です。

 

健常者のパターンにする必要はありませんが、参考にはなると思います。

 

ADLでも応用できます。トイレへの移乗時、すぐに手すりに依存させて前方への推進力を求めるのではなく、手すりはあくまでサポート的にし、足底から垂直力を伝えられるようなセッテイングや声掛け、サポートが大切です。そういう意味で、最後まで体幹や股関節を伸展させ、vertical forceを可能な限り生み出すようにし、足を出す、という習慣は早期のうちは特に重要なのではないでしょうか??

 

もちろん、実際のトイレ場面は尿意もあるかと思うので、日頃のトランスファーなどで意識を促しておくとより汎化されやすいかもしれません。

 

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