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脳卒中(脳出血、脳梗塞)片麻痺のリハビリ:痙縮への介入アイデア 論文読解 (臨床家のための痙性メカニズム)

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金子コメント:今日は痙縮に関連する論文の紹介ですね。網様体は痙縮の興奮にも抑制にも作用します。安易に網様体の賦活と痙縮の減弱を混同しないことが重要です。例えば覚醒が上がると自然に痙縮も高まりやすいですよね。一方で体幹が安定すると痙縮が弱まることもあります。内側と外側の使い分けが重要かもしれません(そんなにクリアにはできないと思いますが)。
僕も少し痙縮を調べてみたのですが読みやすく良質な文献がみつかりました。
Spasticity Mechanisms – for the Clinician
タイトルがいいですよね。臨床家のための痙縮メカニズムって。

中身はたくさんあるので読んでいただきたいのですが、ここで重要なことを一つだけ述べさせていただきます。それは、痙縮=陽性兆候(Positive sign)と考えてはいけないことです。
上記の文献に以下のように述べられています
In addition to the above features, several negative features are
also included in spastic states such as paresis, lack of dexterity
and fatigability.
上記兆候に加え、陰性兆候、つまり麻痺、器用さの低下、疲労などが痙縮の状態に含まれている

という点です。
ですので、単に筋の興奮性を弱めるような介入(マッサージやゆっくりとしたストレッチなど)だけでなく、weaknessや巧緻性、ポジショニングや使用による疲労への配慮も重要であるということです。

本文contents

 image

Bossから資料をいただいたので、訳してみました。

Spasticityについての一部訳

 

Largely the control of spinal stretch reflexes and flexor and extensor reflexes is from a balance between two descending systems. (G. Sheean 1998.)

 

 

脊髄伸長反射や屈曲、伸展反射の制御は2つの下降性シスム間のバランスで担われる?

 

Inhibitory D.R.T

Excitatory M.R.T. & V.S.T.

 

The role of the Dorsal Reticulo Spinal Tract is as follows:

1背側網様体脊髄路の役割

・Inhibitory to stretch reflexes

伸長反射の抑制

・ Inhibitory to flexor reflexes

屈曲反射の抑制

 

The role of the Medial Reticulo Spinal Tract and the Vestibulo Spinal Tract are

2内側網様体と前庭脊髄路の役割

・Facilitatory to stretch reflexes

伸長反射の促通

・ Facilitatory to extensor reflexes

伸筋反射の促通

 

But it must also be remembered that the cerebellum and the Basal Ganglia influence greatly the segmental responses at a Spinal Cord level via indirect projections.

小脳や基底核は間接的な投射を経由して脊髄レベルへの選択的な反応に大いに影響を与えるということを覚えておかなければならない

 

上記より  網様体経路は痙縮に対して抑制に働くと思っていましたが、背側と内側で役割が逆のようです。

上記から読み取るに、車椅子から立つ際に、麻痺側下肢が屈曲してしまう患者さんには、背側網様体が働けば、屈曲を抑制できそうですね。

 

さらに前庭系や内側網様体が働くと伸展へ促通するのならば効果はありそうです。

逆に、立つ際に麻痺側下肢がつっぱってしまい踵に重心が乗せられない患者さんに、立位訓練などで前庭系を促通しすぎると逆効果になりそうです。

また、上記から痙縮の減弱に皮質や脳幹のみに焦点を当てるのではなく、小脳や基底核と言った調整系のシステムも踏まえて治療を進めるとより効果を生み出せるということでしょう。

それにしても今自分がやっている治療がどのシステムを意識した治療を行っているのか?ということをしっかり提示できるようになるにはまだまだ修行がいりそうです(TДT)

 

 

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