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脳卒中(脳梗塞・脳出血)片麻痺のリハビリ:peripersonal spaceから考える脳卒中後の左片麻痺患者さんの車椅子操作

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金子コメント

今回はperipersonal spaceに関連する論文ですね。下の図ではreaching spaceとも表現されています。

つまり手が届く範囲のスペースの事を意味しています。ヒトって下記のようなpersonal spaceのような外部環境を瞬時に判断し、内部環境と比較しながら運動を実行したり、Feed back処理しています。

無意識の事なので普段は意識しませんが、下記のように一流のスポーツ選手はこのような感覚、感覚処理がずば抜けているのだと思います。
ですので、単にphysicalな部分ばかりに着目したアプローチではなく、対象物、課題とからめた介入が重要になるのです。
いつもプラットホームで寝て治療するセラピストにはこのような考えがあるのでしょうか?

もちろん課題ばかりで身体に注意を換気させないアプローチも問題だと思いますが…

 

この感覚は

セラピストの感覚
にも当てはまるのです。

 

僕もこの記事を書いていた6年前よりは、peripersonal spaceを含めた処理能力は高まってきていると感じています。
つまり、狙った筋肉や部位、あるいは目的となる課題に対して最適なポジションをとれるようになっているということです。

僕も塾をやっていますが、経験年数の浅いセラピストほど、対象者へのポジショニングが非常に下手です。

見学している際のポジショニングも下手です。

 

ただこれはすぐに上手くなるものではないですが、日々意識することが大事ですよね。

患者さんではなく、早く仕事を終わらせること、上司の目線ばかり気にする、このような事をセラピー中に意識していると、数年後には
「典型的パターン」
にセラピストが陥るかもしれません…(・o・)

例えば、歩行していても、料理を促していても、身体が休んでいるセラピストです。

 

neuropsych-regions-of-space

本文contents

peripersonal spaceから考える左片麻痺患者さんの車椅子操作
「peripersonal space」という言葉を聴いたことがありますか?
もちろん一般的な用語です。
日常急いで歩いていても、無意識に足の下の大きな石をまたいだり、枝をよけたりできます。脳は常に空間をモニターしながら高速に処理して運動しています。この身体周囲で脳が認識可能な手の届く範囲の空間をperipersonal spaceと呼ぶようです。
一流のサッカー選手は、このperipersonal spaceが大きいとも言われていますし、一流のバッターはバット先端にまでperipersonal spaceを延長できるとも言われています。

ちなみに似たような用語も調べてみました。
・ personal space:Personal space is the region surrounding aperson that effects them psychological in terms of it beingtheir domain or territory, or about which they feel uncomfortable if entered by another Hall, Edward T.(1966). The Hidden Dimension.
パーソナルスペース:心理的に彼らに影響を与える身体の周囲空間であり、もしその中に他人が入ってくれば、不快感を抱いてしまう。

 

・ peripersonal space:The space within reach of any limb of an individual. Thus to be ‘within-arm’s length’ is to be within one’s peripersonal space.
ペリパーソナルスペース:個々の四肢が届く範囲。それゆえペリパーソナルスペースは手の長さが届く範囲である。

 

・extrapersonal space:The space that occurs outside the reach of an individual.
エクストラパーソナルスペース:個々の手の届く範囲を超えた空間

 

以下の文献より、左片麻痺患者さんの車椅子操作ミスを考えました。

The body schema and the multisensory representation(s) of peripersonal space Nicholas P. Holmes and Charles Spence(2004)より

論文は→こちら
We might therefore assume that the brain’s processing of objects in peripersonal space is more thorough, more complex, and involves more modalities of sensory information than for objects located in extrapersonal space.
われわれは、エクストラパーソナルスペース内での対象への脳内遂行よりも、ペリパーソナルスペースでの対象への脳内遂行のほうが、より複雑で、より感覚情報モダリティーを多く含んでいると認識している。
right hemisphere brain damage, certain patients show behavioural deficits when perceiving objects or performing actions in peripersonal space
右半球損傷患者は、ペリパーソナルスペース内での行為の遂行や対象への気づきが欠如している。

患者さんで考えてみました。
ヾ(´ω`=´ω`)ノ

左麻痺の患者さんが車椅子をこいで、自分の部屋に入って自分のベッドに車椅子をつける場面を想定してみます。
ベッドと車椅子が遠い位置(extrapersonal space)では、あまり対象との距離や方向付けにミスは少ないように思えます。しかし、ベッドと車椅子が近づくにつれ,(peripersonal space)うまく車椅子をベッドにつけれない人が多いように思えます。

いるいる
(*゚∀゚)っ
患者さんは非麻痺側のみにperipersonal spaceがあったり、屈曲で縮こまっている患者さんはperipersonal spaceが小さくなっていたりするのかもしれません。
このperipersonalspace内でいかに、自己と対象との関係性を見出すか?また、peripersonal spaceを左右対称に大きく広げていけるかが、治療において重要になるのではないでしょうか?

 

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