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<第3回:脳科学講座Blog>~大脳基底核・小脳編~

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脳科学講座第3回まとめ~大脳基底核・小脳編~

 

本日,STROKE LAB脳科学講座3回目の講義が開かれました.
今回は大脳基底核・小脳についての機能解剖と臨床応用です.
近年の英論文からのTopicも含んだ内容も多く,受講生の皆さんも集中して講義に臨まれておりました.

 

 

大脳基底核(Basal Ganglia)

 

大脳基底核を理解する上では,大脳基底核における内・外のネットワークを理解することが重要です.
大脳基底核のネットワークにおいて,内ネットワークと外ネットワークに大きく分けられます.

 

キャプチャ1

 

大脳基底核外のネットワーク:①運動ループ

外ネットワークの一つである運動ループは,運動関連領域と被殻を結ぶループであり,主に運動機能に関与しています.主に被殻上部の神経細胞と連絡をとっています.障害を受けた場合の臨床症状としては,①無動や寡動②不随意運動が認められます.

 

大脳基底核外のネットワーク:②連合系ループ

背外側前頭前皮質ループと眼窩前頭皮質ループがあり,主に意思決定やワーキングメモリ・遂行機能に関与しています.主に被殻の内側付近の神経細胞と密に連絡をとっています.障害を受けた場合の臨床症状としては,①遂行機能障害②記憶障害が認められます.

 

大脳基底核外のネットワーク:②辺縁系ループ

大脳辺縁柄系とのループであり,意欲や情動行動のコントロールに関与しています.主に被殻下部の神経細胞と密に連絡をとっています.障害を受けた場合の臨床症状としては,もちろんのこと情動・感情の表出,意欲,意志の発動障害が認められる可能性があります.

 

近年の海外の研究によれば,大脳基底核にも皮質におけるホムンクルスと同様に,機能局在が存在するとの報告がされています.ただの被殻出血として見ずに,被殻のどの辺の病巣なのかを画像読影した上でセラピーしていくことの重要性を示唆してくれています.

 

 

小脳(Cerebellum)

 

小脳を機能解剖で見た場合,前庭小脳・脊髄小脳・大脳小脳に大別されます.下図でみればわかりますが,前庭小脳は片葉小節葉,脊髄小脳は虫部,大脳小脳は半球部に存在し,面積的には大脳小脳が大半を占めていることがわかります.しかしながら,小面積の前庭小脳も極めて重要な役割を担っています.

 

キャプチャ2

 

前庭小脳

前庭小脳の役割は,①姿勢制御と②眼球運動の調整への関与です.前庭器官から入力された感覚情報は,前庭神経核を通じて小脳片葉小節葉へ入り,再度前庭神経核に戻り,眼球運動の神経核や前庭脊髄路を経由して脊髄へ投射され,姿勢制御と眼球運動のコントロールを行っています.

 

脊髄小脳

脊髄小脳の役割は,フィードバック制御に伴う①姿勢制御と②運動制御(四肢の協調性)です.運動の経過・結果にもとづく感覚情報を小脳で処理し,その誤差情報を網様体脊髄路や前庭脊髄路に投射して姿勢をコントロールしています.

 

大脳小脳

大脳小脳の役割は,①フィードフォワード制御由来の運動計画の調整②運動学習③認知機能にも関与しています.

 

大きさとしては大脳>小脳ですが,神経細胞数としては140億:1000億=大脳:小脳と,小脳が如何に密な神経細胞の集合体であり,姿勢制御・運動の調整において重要な器官であるかが窺われます.

 

 

最後は,毎回恒例のWorkshopにて受講生皆さんがActiveにセッションを行い,脳科学を知識で終わらせずに如何に臨床応用していくかを議論していました.
次回は,「脳幹・脊髄」です!!

 

 

(編集:齋藤潤孝)

 

 

 

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