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<脳科学トピック>バランス向上には運動イメージと運動観察のどちらが有効か?

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バランス向上には運動イメージと運動観察のどちらが有効か?

 

 

運動イメージ(Motor Imagery:MI)と運動観察(Action Observation: AO)は,近年ニューロリハビリテーションのひとつとして注目を集めています.MIは自分が運動をしているところを想像するものですが,AOは誰かが運動しているところを見るものです.これらの方法は,バランスに関わる脳活動にどのような影響を与えるのでしょうか?健常成人16人を対象に調査されました.

 

MI,AO,MI+AOそれぞれの脳活動を調査

 

対象者は,①自分がバランスをとっているところをイメージする(MI),②他人が立位バランスをとっている動画を見る(AO),③他人が立位バランスをとっている動画を見ながら自分がバランスをとっているようにイメージする(MI+AO),の3つを行いました.

 

著者らはfMRIを用い,MIやAOを行っている最中の対象者の脳活動を測定し,どの条件のときにバランスに関わる脳領域が活性化されるか調べました.

 

バランスに関わる脳領域はMI+AOで最も活性化される

 

結果的に,動的バランスのMI+AOを行っている間に被殻・小脳・補足運動野・運動前野・一次運動野の活動が認められました.MI単独でも同じような活動がありましたが,一次運動野と運動前野の活動は認めませんでした.AO単独ではこれらの脳領域の有意な活動を認めませんでした.

 

 

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著者らは,「したがって、最善のトレーニング効果は,やりがいのある姿勢課題のAOの最中にMIを適用した場合に得られるだろう」としています.

 

まだ不明な点が多い運動イメージや運動観察ですが,バランスにおいては両者を組み合わせることの有用性が示されました.患者さんのバランス能力の向上を考える上では,この結果が役立つかもしれません.

 

参照文献
Taube, Wolfgang, et al. “Brain activity during observation and motor imagery of different balance tasks: An fMRI study.” Cortex 64 (2015): 102-114.

 

 

(文責:針谷遼)

 

 

 

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