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<脳科学トピック>脳卒中後に生じる脳のネットワークの変化の意味とは?

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脳卒中後に生じる脳のネットワークの変化の意味とは?

 

 

脳はひとつの部位でひとつの仕事をしているのではなく,あらゆる部位が協力してネットワークをつくり,仕事をしています.安静時機能結合(Resting-state functional connectivity: rsFC)とは、安静時に測定された脳のネットワークのことです.

 

脳卒中によって脳が損傷すると,rsFCが変化することが知られていますが,それがどのような意味を持つのかは未だ明らかになっていません.今回紹介する研究では33人を対象にデータをとり,脳卒中後に一次運動野(M1)のrsFCが変化する意味について検証しました.

 

皮質脊髄路損傷とrsFCの関係を検証

 

著者らは,内包および内包周囲に虚血性脳卒中を呈した20人の脳卒中群,健常者13人のコントロール群とに分けました.
脳卒中群に所属した対象者は,Fugl-Meyer Assessmentにて>90/100点と良好な運動機能を有していました.
対象者はfMRIやDTIを受け,rsFCや皮質脊髄路の状態について調査されました.

 

皮質脊髄路損傷の程度が大きい人ほど、M1-M1間のrsFCが強い

 

結果的に,損傷した皮質脊髄路のFAとM1-M1間のrsFCには負の相関があることが明らかになりました.

皮質脊髄路損傷の程度が大きい人ほど,M1-M1間のrsFCが強いことを示しています.

 

 

SSS

 

 

著者らは,「脳卒中患者におけるM1-M1 rsFCの強化は皮質脊髄路損傷とM1-M1解剖学的結合に対する代償的もしくは反応的神経可塑性を反映している」としています.
また「理論的に、M1-M1 rsFCを強くすることを目的としたリハビリテーションは皮質脊髄路損傷を有する脳卒中患者にとって運動機能回復の役に立つだろう」とも述べています.

 

しかしながら,M1-M1 rsFCがどのようなリハビリテーションで強化されるのかは未だ不明確です.
今後の研究に期待がかかります.

 

参照文献
Liu, Jingchun, et al. “Enhanced Interhemispheric Functional Connectivity Compensates for Anatomical Connection Damages in Subcortical Stroke.” Stroke 46.4 (2015): 1045-1051.

 

 

(文責:針谷遼)

 

 

 

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